図書館で借りた「ヒマラヤ聖者の生活探求」第一巻
昭和44年の段階で「全11か国語に翻訳された本」だとこの書籍に書いてあり、大変貴重な本のようです。今も中古本が出回ってますが定価より高い価格で取引されており・・図書館に置いてあるなら借りた方がいいと思った次第。
著者 ベアード・スポールディング氏
1872年ニューヨークに生まれる。1894年、科学者を含む11人の調査団とインド、チベットへ旅し、そこでヒマラヤ聖者たちの行う様々な超人的御業を目にする。この体験をまとめた記録は1924年に出版され、現在に至るも世界中で高い評価を受け続けている。日本では『ヒマラヤ聖者の生活探究』の題で親しまれている。1953年、80歳で死去
この日本語版は昭和44年9月25日(1969年)初版発行なので、英語版より45年も遅れての出版となります。定価1200円。当時としては1200円の本×1~5巻(5冊)、なかなか高額な部類の本ですね。
この借りた本もかなり年季が入っており、古本特有のすえたにおいがするので読んでる途中で息がしんどくなります。が、内容がね、読んですぐさま引き込まれてしまいすえた匂いとの闘いになっております。
メモ書きと、気になる部分の引用
1894年に極東を訪れた11人のアメリカの調査団、
3年半の極東滞在中にヒマラヤの大師がたの生活に深く入り込む、
その中で見た、大師がたがする様々な凄いこと、テレポーテーション(瞬間移動)、以心伝心(テレパシー)~人の心が読めると言うのが凄いですね。必要な食糧は目の前に出すことができるので食べ物に困らない、水上歩行もできてしまう。
それらが出来ない現代の私達からするととんでもない(人によってはばかばかしい話)と思うかもしれませんが、この本にはそれらのことは普通にみんなができる能力「だった」ということが書かれています。実は私もそうゆう話は聞いたことがあり。
以心伝心については、大師たちは「相手の考えていることが全部わかってしまう」という凄いものでしたが、日本人はほんの少しだけその能力が残ってると思います。言葉で言ってるのと心の中は違うのではないか?いいよって言ってくれていても本当は嫌なのではないか?となんとなく相手の雰囲気で本音がわかったりする。
あれは以心伝心の一種でもあると思います。これが、どうも海外の方には全然わからないということも聞いたことがあります。日本人特有の「言わなくてもわかるでしょ」は、海外では「言わなきゃわからん!」になりがち。そうゆう意味でも、日本に住む人たち(日本人だけじゃなく、日本で生まれてずっと住んでいる外国人も)以心伝心はなんとなくできる人が多いんじゃないかな~?!
と思うと、途端に本を読みながらわくわくしてきました。
超大昔の時代では、そうゆうことが皆なんでもできたという話を聞いたことがあるので、この本を読んでも「そんなあほな」とは思わない。やっぱりか~~・・なんて思ってしまう。
さて、
このアメリカ人調査団も、最初から疑って極東入りしたものの、調査終了後もすっかり魅了されて「同じ力を使えるようになりたい!」と、11人のうち3人はヒマラヤ大師のもとに残ったというくらい。
極東は、チベット、インドなどあの辺り。
チベットはウイグルのように弾圧されていたのではなかったかな?と気になって調べてみたら、やはりそうでした。中国にしたら、このような超人みたいな修行僧が大量にいる地域は威嚇でしかなかったのでしょうか。
本を読んでいくとキリストメインで話が進んでいくのでちょっとキリストになじみがないため違和感ありますけど、仏陀(シッダ)の話も出てきます。
気になる部分を抜粋。
P.53
シッダは更に又、「身体の調子はペストや流感のような伝染病、その他の病にも、自然に且つ容易に抵抗して維持されるようになっている」といわれている。シッダは細菌を飲んでも決して病にはかからなかった。
若さとは人間の内なる神性であり若さは霊的生命、美的生命の謂である。
老年とは非霊的、死すべき定めの、醜き、非実在である。恐怖、苦悩、悲哀の念が老年という醜きものを造り出すのである。悦び、会い、理想の思いが若さの美を創り出す。老年とは一つの殻のようなもので、その奥に実在の珠玉、若さという宝石が秘められている。努めて子供心を持つようにするがよい。
大昔から、伝染病は自己免疫で治る(そもそも免疫が高い人は伝染病にかからない)ことを知っておられたのですね。
7 無限供給、その実例と原理
食糧が尽きるのを心配した調査団だが、エミール師が5~6粒の麦を撒けばいい、と麦を撒き、通常は長期間成長を待たねばならないが、エミール師は高度な完全な法則を使って(エミール師からしたら普通の力で)あっという間に麦が成長し収穫し、パンを作って見せ、テーブルには40個あまりのパンが並んだ・・
食べてみたら美味しかったという。必要なものは地球から無限供給されるという。調査団は目の前でこの現象を見ているので疑いようがない。
何でも欲しいものを作ることが出来る力・・3Dプリンターを実際に見たことがないけれど、あれは作りたいものが作れるのでしょう?そのうち食べ物もプリンターで出力できるようになると言う話も聞いたことありますが、本来人間が持ってる力がなくなったようにされているので、近未来は現代テクノロジーを使って再現していく、みたいな感じなのでしょう(たぶん!)
P.74
これは催眠術ではない。現に皆さんの中で催眠術にかかっていると思っているものは一人もいないはずです。ここで特に断っておきたいことは、催眠術は一つしかないということです。それは、人間には神の完全なる御業を自らなして、自分の欲する事物を創造することはできないと信じ込む自己催眠だけである、ということです。
そんなことは自分にはできない、とか、学校でたたき込まれる自虐史観なども、「自分は無力である、ダメな人である」という自己催眠にかかるための悪しき教育かと(;’∀’)。
自虐史観は敗戦国の日本では戦後徹底的にやられてますが、実は今アメリカでも子供たちが自虐史観を叩き込まれていることが判明し、驚きですね・・2020年、コロナ禍でリモート授業になり、子供が何を教わっているのかを親が知るようにになり、びっくり仰天!とのことで。
P76~77
金儲け主義への隷従、その他一切の奴隷状態からの解放が暗示されているではありませんか、私のみるところでは、ここ数年もすれば一切の奴隷化のうちでも金儲け主義への奴隷化が最大のものになるでしょう。
もし今の状態でいくなら、営利主義が人間を霊肉共に支配し、ついには営利行為自体及び営利行為に関心のある人々自体までが消滅する外ないでしょう。
営利主義が初めの中は或る高い霊的段階にあったことに疑いないが、そのうち物質主義が忍び込む誘因となって、遂には本来の付随している創造力までも破壊力に変えてしまうものです。
それは、創造する力そのものを正しく使わなければ常に破壊する力になるようなものです。
このような営利主義や制限作用がわたしどもにのしかかってくるということは、わたしどもがそれらの上に出る事、即ち克服しなければならないことを悟らしめつつあるのではないでしょうか。
カネ儲け主義への奴隷化が最大!というのは現代のことですね。
ワンネスの事も書かれてます。ワンネスという言葉は出てきませんが。又、P80には善悪二元論の話も登場。
P80
人間は最初は善しか見なかった。神から離れ二元論に陥ちこむまでの間はすべてが善かったのです。しかし後になって二元論に陥ったとき、人間は自分の想念の力で2つのものを造り上げてしまいました。片や善、片やその反対物、
即ち善と悪。こうして凝視すれば凝視されたものが表出、実現されるという、人間に本来備わっている完全な力により悪を見つめることによって、悪が造り出されてしまったのです。もし人間が悪を見なければ悪の出現の力を与えられなかったでしょう。
イエスには御自分を天国より来たものと言い切りだけの権利がありました。なぜなら、人は皆天国即ち大いなる精神的普遍質料より降臨したものだからです。
私達がこの地球という物質世界に生まれる前に居たところは精神世界のワンネス、ということかと。人間はなぜ争うのか?みんな同じ(1つ)なのに。あなたもわたしも、元の世界にちゃんと戻れれば1つ。(しかし帰れない場合もあるかもしれない)。
善悪二元論ってのが争いのもと。
続く。
アマゾンのレビューで気になるところが
この本は表紙も価格も違うので新しくなったバージョンのようですが、
書店で取り寄せてもらうと定価で買えるようですね。書店取り寄せは送料も無料だったはず。この新しいバージョンの本は、定価は確か2000円(+税)だったと思います。
↓ほとんどが良いレビューですが、1つだけ偽書では?と書いている方もいらっしゃいました。実は私も少しだけ疑いを持ってしまった箇所があります。そのことは次回書きます。よくありがちな、「真実の中に意図的に重要な偽情報が混じってるという手法」なのか?わかりませんが、ただ私が無知なだけかも~。
↓これはびっくり。生長の家といえば自民の稲田ともみさん。。という印象しかないのですが。。しかも良い印象がありません(^^;
ただ、政治家の方々もこの本と同じ内容を「信じて」いらっしゃるということでしょうか?政治家の方でも、上層部にいるような方はこの世の真実を教えてもらってるでしょうからね~興味深いコメントです。
というわけで、このヒマラヤ聖者の生活探求という本は、まだ1巻の途中までしか読んでませんが、かなり興味深い本と思えます。
借りた本が古いため、ページをめくるたびにページが取れてしまうのではないか・・とそわそわしながら読んでいます。
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