先日の事件から臭覚がききすぎることについて調べていくうちに、これは感覚過敏というらしい、知りました。過敏まではいかないにしても、それに近いグレーゾーン。
感覚過敏の僕が感じる世界
感覚過敏の僕が感じる世界という本、図書館で借りましたがなかなか衝撃的。よくぞ本を書いて下さいました。ありがとう~。著者の加藤さんは16歳で本を出版。極度の感覚過敏で、その驚きの世界観は本を読まねばこの先もずっと知ることがないかもしれない内容でした。自分はここまででは全然ないけれど、過敏がどんなものか、どんな風に世界が見えるのかを知ることが出来て良かったなと心底思いました。
実は私の従姉妹の子供(中学生)も多分恐らく味覚過敏で、本人はそのことに気付いてないかもしれない。偏食ちゃんで通ってますが、普通の偏食を通り越してとにかく食べられるものが極端に少ない。学校の給食が辛くて食べられなくて大変だということを聞いてましたが、ここに書いてある通りのことだったら、ただの偏食とか好き嫌いというレベルではなく、拷問の日々を強制されていることになる。とは言えど、本人に聞いてみないとわかりませんが。
もう一人、幼稚園児の子も居ますが、この子も偏食があるようで。幼稚園児だと自分で何が起こっているのかわからないまま、食べなさいと言われて悲しい思いをしているのかもしれない、と思ったらイタタマレナイ。もし周囲の大人がこの本を知っていたら、偏食だから~、って言わないと思うんですね。
「何故食べないの?好き嫌いばかりしてたらあかん」ではなく「もしかしたら食べ物のニオイが苦手とか、へんな味に感じるとかある?食べたら吐き気がするとかある?どんな感じがする?」と、こんな風に聞くことができると、子供も言いやすいし、気づきになると思います。
世の中には何を食べても美味しく感じない人が居ても不思議ではありません。。
味覚過敏のNHKの番組をyoutubeで観ましたが、その女の子は「カレーライス」などの、ご飯にカレーや具などいろいろ混ざったものが苦手で、どんな感じがするかというと、食べてはいけないものが入っている感じがして無理だと言っておられました。具体的には、カレーライスに乾電池が入っているような感じです、と。
想像を絶します。。
感覚過敏な人が誤解しがちなこと
みんなも自分と同じように不快な感覚に苦しんでいる、我慢している、だから自分も我慢しなくちゃいけない、という謎の思い込みが起こってる可能性もあります。
いえいえ、みんな苦しんないし、我慢してない。人それぞれ、感覚は違うのでした。それもちょっと違うどころか雲泥の差がある場合も。そしてグレーゾーンの人は気づきづらく、違和感を持ちながら生きていくことに。
知れてよかった
感覚過敏を知って自分の在り方が180度変わってしまい、生きる上で大事な気づきが多々ありました。過敏に意識が向いたので、今後も気づきが起こり続けるでしょう。過敏は有機体の特性なのでしょうから治るわけではないですが、知る事で本当に生きやすくなったし、なんだそうだったのか~(^^)です。
5つの感覚過敏
私はこの中では触覚過敏が大きく、普段の生活に少々支障があり、次いで臭覚過敏。臭覚は普段クサイものに遭遇する機会が殆どないのでそんなに問題ありません。
聴覚過敏もわずかにあるかも?レベルと思いますが、この本に書かれているような物凄い過敏性はありません。
触覚過敏について得るものがありました
本には、服を裏返しに着ていると書いてあり。縫い目やタグが痛い。そもそも服が痛い。みんな服を着てて痛くないの?と思っていた、と書いてあります。なんと、布地が紙やすりのように物凄く痛いと書いてあり、衝撃的。。
でも子供だと痛いのが何なのかよくわからないので、とにかく嫌、みたいな表現しかできず親を怒らせたりしてしまいます。。それは、痛くない人にはわからない、想像できない世界。
みんな痛いの我慢して服を着ているんだ、だから僕も我慢しなくちゃ、と思っても全く不思議ではありません。
私もそう思っていた。「みんな、臭くないの?こんなクサイのにみんな我慢しているんだから私も我慢しなくちゃ。クサイなんて言ってはいけない」と子供の頃からずーっと、未だにそう思ってましたから。でもみんな、我慢してなかったwそもそも他の人には何も臭ってない。
鈍感なのが羨ましすぎる。鈍感な有機体(からだ)に変えてくれー。
いや、臭覚は前回書いたからもういいとして、今回は触覚過敏の服の裏返しです。
服を裏返して着るだけで至福感
私も真似して服を裏返してみました。すると、本を読みながらあちこちにピリピリとした刺激、痛みが飛び火するように走っていたのが、ピタッとなくなりました。
うそ~?
以後、家の中では服を裏返して着ています。ほんとに幸せです。痛くないし刺激がない。なんででしょうか?
私の場合、縫い目やタグが痛いわけじゃないんです。そこではなく縫い目のないところにピリピリ刺激や痒みが走るのです。なのでてっきり「肌が弱いせいだ、乾燥しているからだ」と思い込んで思考停止してましたが、なぜか服を裏返しただけでそれが止まる。
特に睡眠中は最悪で、服からの痛みでよく目が覚めます。しかし裏返しにして着るだけでそれがほぼなくなったのです。しかし残念ながら、服によっては裏返してもダメなものは若干あり、綿100なのにどうしてかな?と思ったりしますが、綿100といっても素材によって手触りも違うので・・そうゆうこと?
自分の有機体が軽度の過敏症(グレーゾーン)だと自覚できたのは本当に良かったです。
過敏症であっても大人になればそんなに大きな問題ではありません。しかし子供は学校という「みんな同じ」を強制させられる場で、上手く伝えることもできず辛い思いをしているんだろうなと思うと、ちょっと聞き方なんかも変えられるかなって思います。
本の中の、給食のところは本当に気の毒に思えました。そう言えば私が小学生のころも(大昔)5時間目になっても6時間目になっても、放課後になっても、机の上に給食がありしくしく泣きながら食べれず~な子がいました。可哀相だったし、今でも覚えているんですよねぇ。なぜあんな、トラウマになるような強制をするのでしょうかね。
「感覚過敏の僕が感じる世界」「カビンくんとドンマちゃん」は、関心のある方にはとてもいい本だと思います。自分がそうではなくても、過敏な子供たちの気持ちがわかりますし、ますますこうゆう子供は増えるでしょう。
過敏症の人は注射の痛みも100倍に感じる
注射は皆痛いと思っている、という認識は大きな間違いでした。知り合いに、あのワクチン7回打った人がいて、どうしてそんなに打ったのか?と聞いてみると、注射が好きなんだと言ってまして唖然としました。注射が好きな人がいるという事を知れてよかった~とその時思ったんですね。
そして過敏症の人は痛みも強く感じる人が多く、その痛みは普通の人が「チクッとしたわ」程度の注射でも、100倍痛く感じると。
子供の頃から注射と言われたら即座に逃げていた自分を思い出します。痛み100倍だとしたら、多くの人は私が感じる痛みの1/100しか感じてないだなんて、驚きを隠せません~。
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