アマゾンプライム|陰陽師0 精神世界の映画だった

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山崎賢人が主演を務めた『陰陽師0』が、本日10月18日より、動画配信サービス「Prime Video」にて見放題で独占世界配信された。
https://www.crank-in.net/news/155038/1

この映画、今年の春、映画館で上映していましたね。プライム見放題に入るのものすご早すぎて嬉しいです。

早速1回視聴したところ、もう1度、違う視点で観たい!と思える内容でした。精神世界が好きな人、既にプライム会員であるならば見るべし~。凄すぎる映画です。

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※注)以下ネタバレ

※映画をこれから見る方は、読まないほうがいいと思います。

暗示、催眠術

序盤のほうで、キンキンに熱した鉄の火鉢を腕に押し当てられた人が、恐怖におののき腕にやけどをつくってしまうシーンがありましたが、実は火鉢ではなく、よくよく見るとただの木の枝だった・・・というところで火傷が治ります。こうゆうのを暗示、催眠術という。

これはインド哲学の聖典によく書かれている「蛇と縄」の例えと同じこと。縄が落ちてるだけなのに、毒蛇だ!と思い込むことで恐怖にとりつかれてしまう。(暗示にかかってしまう)

この「思い込み」は相手を死に追いやることもできてしまうくらい影響のある事、とのことですが、実際この世の中を見渡せばあっちもこっちも暗示だらけ。

暗示をかけたりかけられたり。

呪術

呪術(のろい)は、直接相手の身体にダメージを与える事はできなくて、順番としては

まず意識に作用→次に肉体に作用

となります。呪いだなんてイヤだヮー・・

呪いをかけられたとしても、自分が信じなければ何の影響も受けない、ということです。これは確かにそうだなと思います。

信じるから、怖がるから、意識が恐怖に満ちてしまい、肉体に作用が出始める、凄く納得。

徽子女王が消えたあと、山でのシーン

「呪いの舞の力によって、皆、無意識の中に引きずり込み、欲のままに殺し合わせる」

というナレーションと共に、舞を踊ってる獅子舞が不気味!!(この獅子舞男が呪いをかけている犯人で、最後に顔がわかります)

この山のシーン、陰陽寮の学生三名が、仲間の一人を蹴落とそうと欲望が渦巻いて殺そうとします。睨んだ目が三白眼になってる、、(;°-°;))) 身体燃えてるし(欲望の演出)

同じく山に入った安倍晴明は白昼夢のような世界に入り込み、晴明の親を殺した犯人に出会い、やっつけようとするが、これも呪術にかかってしまってる。

この山のシーンは重要なメッセージがいくつも出てきて、何度かリピートして聞きなおしました。山は呪いの無意識の世界だったのです。

しかし私は、欲望が渦巻く恐ろしいシーンを見て、今の選挙戦と一緒だななんて思ってしまい。それがいけないわけではなく、ただ一緒だな。。。と。

そして最後のほうでアッと驚き。
いいセリフが~。

この世は全て、意識の中の出来事

山での呪術のあと、

源博雅:全ては意識の中の出来事で、現実世界ではあの騒動はなかったということか?龍もあの戦いも?

安倍晴明:そうだ。全て心の中で行われていたこと。この世は平穏そのもの。

源博雅:信じられない・・俺の中では意識の中の出来事も本当に起きたことだったし、今こうしているのも本当に起きてる出来事。

安倍晴明:つまりお前にとっては真実も事実も区別がないってことか?

源博雅:ない。お前は?

安倍晴明:(笑み)

源博雅:それが普通じゃないのか?!?!?!

安倍晴明:それが普通だな。

安倍晴明:心の中で死ねば現実でも死ぬ。意識の中で死んだ学匠達は現実でも死んでいた。

源博雅:俺が死ななかったのは・・・お前を信じたからだ?!俺はお前に助けられたんだ!

安倍晴明:違うぞ博雅。お前はお前を助けたのだ。

源博雅:そうなのか??

安倍晴明:真実と事実、主観と客観、お前といるとそんなことどうでもいいような気がしてきた。結局俺達には今体験している「これ」しかないのだからな。

わわわー!って思いました。メッセージがあって、いい映画だな。。

源博雅は、何か悲しいことや嫌なことがあるとピーヒャララ~、笛を吹きます。そうするとモヤモヤがどうでもいいことに思えてくると。例え真実と事実の区別ができなくても、心を癒せるものがあれば自然とできているってことか~。「人は誰しもそのままで完璧」というのに繋がる。

あとハッとしたのが、「心の中で死ねば現実でも死ぬ。意識の中で死んだ学匠達は現実でも死んでいた。」というセリフ。自殺してしまった方々は、先に心が死んでしまい、結果として肉体もそうなった・・・ということなんですね。。涙。

心を縛っているのは他人ではなく自分自身なので、他人は関係なかったりします。難しいところですが、だいたいそんなところです。

真実も事実も区別がないってことか?というのは

  • 真実:その人の思い込みが入った主観による概念。一人一人、真実は違う。真実は人の数だけある。
  • 事実:ありのまま、みたまま、そのまんまの事実。

言葉は簡単に呪術をかけることができる。
呪の本質はかけられる側にある。
真実と事実の違いを理解していれば、ひっかからない。(事実を主観なく、ありのまま見ればわかる)

どうでもいい話ですが、龍と戦うところで「アベノマスク」という安倍晴明のセリフ(祝詞?)があり、瞬時に「安倍さんが全国民に配ってくれたアベノマスク」を思い出したのは、きっと私だけではあるまい。

重要なことは、呪いというのは相手が受け取らない場合、呪いを発した人の元に戻るということです。この映画でも、獅子舞の男に呪いが戻ってて笑ってしまいました。

獅子舞の裏には真の黒幕もいました。え?この人?という意外な人。もう欲望だらけの世界。この黒幕は、高い地位を得るために陰陽の占いで全員を見て、呪術にかけていきます。

ほんとに興味深い映画でした。

最後に余談ですが、昔、中国人の西安出身の女性に誕生日を聞いたら絶対教えたくない、とえらい剣幕で言われたことがありました(夏目雅子にそっくりでスタイルが抜群でかなり美人でした)。

中国では政治家などが公表しているものは本当の誕生日ではないとのことで、一般人でも利害関係者に教えることはないと。勝手に占われて、運勢が弱まる時期に貶められる事もあるから怖いんだよとのことでね。30年くらい前の話。今はどうかわかりませんけど~、この映画に繋がってしまいました。

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