数年前に買った飯島秀行氏の書籍にこんなことが書いてありました。基本的な話なのですが、詐欺が横行している世の中でもありますし、ご紹介いたします。（※最近の詐欺は巧妙で無茶苦茶ですが、基本的な話として読んでいただけると良いかと思います）。
騙す人、騙される人
命取りにならないためには「欲望が無い」だけでよい
人を騙す人は悪い人です。
しかし、騙される人はもっと悪い人です。と言うと騙された人に怒られますかね。老人相手に詐欺を働く話を耳にします。おばあちゃん、ここに投資すると今の倍になってお金が還ってくるんだよ、と言葉巧みに話を持ち掛け、詐欺を働く集団がいます。詐欺ですから初めから倍どころか、お金にならないことを承知で話を持ちかけます。
そこで詐欺に遭う人は2、3点大きなミスを犯します。犯すというより気がつかないのです。
1）まずそんないい話があるなら、何の関係もない人に話して自分の取り分を人に分け与えることはないです。
2）第二に、世間一般論から大きく内容がかけ離れていることです。専門のプロがやっても利益が出にくいことで、何も知らない素人が利益を出せるはずはないに等しいからです。筋が通ってない内容の話です。
3）第三に欲望です。
騙される人は必ず欲望を持っています。この欲望が騙される一番大きな原因になります。本人に欲望がなければ、話の内容におかしな点があることに気づくはずです。自分の欲望が冷静な判断を壊し、詐欺に遭うパターンがほとんどです。
お釈迦様が色欲物欲を捨てなさい、と言ったのも詐欺に遭わんためのことかもしれません。
（略）
事実、老後の蓄えを騙し取られた人で、自殺した方もいます。詐欺師とは間接殺人者みたいなものです。騙されない為には自分の欲望を消し、冷静な判断を持つことです。
（略）
騙される原因とは、欲望以外の何物でもないのです。
ここからは私の意見
人は皆、思いは大中小あれど欲望を持っているものです。この欲望もそうですが、最近は情弱（情報弱者）であることも詐欺に遭う大きな要因と思います。
そしてなぜか「自分は情弱ではない」と多くの方が思っていたりします。または情弱であることすら気づいておらず、自分はある程度の事は知っているから大丈夫！と自信を持っていたりします。
こうゆう詐欺があるから気をつけたいよね、って話が出ると真っ先に「自分は大丈夫！」という人が一定数居ます。しかし、そうゆう人が実際詐欺に直面すると、コロッと騙されたりします。そして騙されたことを認めたくなくて、頑なに自分は騙されてない、と意地を張ったりしてもうどうにもならん・・・
自分はまだまだ知らない事が沢山あるから、騙されないように気をつけよう！とアンテナを立てている人で、欲望が少ない人は騙されにくいと思います。そして読書家で知識豊富なほど、自分は何も知らない、と考えていると言われています。
ネット社会になり詐欺もとても巧妙になってます。銀行を装った詐欺メールなども本物そっくりなものもあります。
情弱な人はTVしか見てなかったり、スマホで検索して調べる能力が低かったりします。
闇バイトも最初は若者がひっかかっていて「馬鹿だねぇ」なんて言ってた高齢者さんたちも、最近は高齢者が闇バイドで受け子などして捕まっていたり(◎_◎;)。
ひっかかりやすい詐欺は、詐欺師ですという恰好や怖い見た目で来たりせず、普通の、良さげな印象だったりします。誘拐犯が怖い見た目では子供でもすぐ見破りますが、普通のサラリーマン風の服装だったり、そのへんの優し気なお姉さんの見た目だったりするので、警戒心が緩むのです。
又、友達からそのような話（投資話など）が来て騙されることもよく起こってます。その友達も騙されているのに「美味しい話がある」とまた友達に広め、欲望がある人だけがその渦に巻き込まれていきます。
うん。やっぱり「欲望をなくす（少なくする）」「足るを知る精神で、今の状態に感謝して生きる」のが騙されない法則と実感します。
美味しい話など無いですし、もしあっても庶民に回ってくるわけない。美味しい話があったとしたら、超資産家の中だけで回っていて、決して庶民にはまわってこないのです。
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