脳梗塞|話を聞きたい時にはもうこの世に居ない

03日記
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私が昔、一時期人手が足りない時だけ仕事の手伝いをしていた化粧師の山川先生。2013年4月末、先斗町歌舞練場の楽屋で脳梗塞を起こし、救急搬送されたものの、残念ながら数日後亡くなってしまわれた。

※化粧師とは、芸妓や舞妓の舞台用のお化粧をする仕事(顔師とも言う)

こんな風に、ある日突然親しい人を亡くすという経験は初めてだった。

親共々、親族ぐるみの付き合いがあった私は、病院での夜中の付き添いを申し出た。(夜中起きているのは得意なため)。朝、親族の方と交代した。

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意識不明でも耳は聞こえてる

今思うと、付き添い出来て本当に良かったと心底思う。

先生は意識不明状態だったが、私がいろいろ話しかけていると、涙を流した(写真に収めてある)。片目もほんの少しだけ開いた。でも意識はなく手も全く反応しない。

”聞こえてるよ!ありがとう”と反応してくれているんだ、通じてるならもっと話そう!と思ったが、胸が一杯になってしまい言葉が出なくなった。けれど、この状態だとアストラル通信で伝わっていたと今は思う。

身体が動かなくなっても聴覚は最後まで残る。私も全身麻酔で体験済み。聴覚は、意識が完全にシャットダウンするギリギリ最後まで機能している。

病気で意識不明の場合は、意識が生じたり、消失したりを繰り返しているのかもしれない。

先生はその後幽体離脱し、病室の天井から私の姿を見たのだろうか?
三途の川やお花畑はみえたのだろうか?
誰か迎えにきていて、一緒に川を渡ったのだろうか?

体の寿命がきてることに気付いていなかったと思うが、もう身体に戻れないと判断し、数日でスッと天に上ったのだろうと思う。

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悟ったような先生だった

そう言えば生前、先生とはよく食事に行ったりしていたが、文句や悪口を一切聞いたことがなかった。こちらがあれこれ嫌な話をしても、うんうんと穏やかに聞いてくれる、大仏さんのような感じだった。

先生は私の事を娘、と人に紹介していたので、私のことは子供だと思っていた様子。
先生には子供が居なくて、奥さんは昔々に病気で亡くなられていた。

どうしてそんな山のようにドシンとしているのか、何事も文句を言わないのか、大らかなのか、嫌な顔を一切しないのか、怒らないのか、聞いてみたいと思った時にはもうこの世には居ないんだな。。。

まだ生きてる私は、先生の生前を思い出していろいろ想像するしかない。

先生のお弟子であった甥っ子さんに言わせると「僕には怒るしめちゃ怖いけど・・・」と。

身内と他人では応対が違うのか?!

甥っ子さんには化粧師を継ぐ人間としての大きな期待があって厳しくしていたのは想像できる。(若い頃の先生の師匠は、この甥っ子さんのお爺さまだったので、ちゃんと甥に後を継がせなくては・・という想いがあるのは聞いていた)。

それでも先生と甥っ子さんと私が一緒の時は厳しさなど感じたことがなかった。そう言えば、私が一緒にいると先生が僕にも優しいって言ってたっけ。

先生は特に霊的知識などもないのに(多分)、大仏さんのような性格をしているというのは、なかなか凄い事だと思う。(世の中には、穏やかで静寂でいつもニコニコしている方がいらっしゃいますね)。

それは先生のごく一面の性格しか知らなかったから、とも言えるのだが、それでもその穏やかな大仏精神を、知り合って20年くらい?一切崩さずいたことは、先生が元々持っていた気質と、今世での様々な経験もあって出来上がったものだろうと思う。

芸妓さんの化粧師は特殊な仕事で、一般的には知られておらず、ほとんど縁故で入る世界(世襲)のため、間口も狭いと言うか、ほぼ無い。その中で関西では頂点に立っていた先生は既に御師匠さんの域であった。

70代で亡くなった時はまだまだ現役だったのもあり、葬儀もかなり大きなもので、舞妓さん芸妓さんも沢山参列してくださった。

亡くなってからも、今生きてる人に霊的な気づきの影響を与えられるのは凄いと思う。いや、もしかしたら導いてくれているのかも・・

本当に、あの穏やかですべてを悟った大仏さんのような性格に目覚めたのは、いつだったのか、何がきっかけだったのか聞きたかったな。

夢で教えてくれるように頼んでみようか?

むやみに呼んで、極楽の邪魔するのもよくないかしら?

もう11年も経ってるから、聞いてもいい?(あちらには時間は無いけど)

特に霊的修行や探求などしなくても、そんなこと何も知らなくても、実生活で心が静寂で穏やかな人は少ないけど居ます。このような方は、雑念なども何の修行も瞑想もしてなくても、もともと無いのかもしれない。あ~、雑念があるのかも聞いてみたかった。

肉体から去っても霊性は死なないので、別の次元に存在しているのだと思っています(多次元宇宙)。しかしそうゆうのも観念であり、実際は宇宙の電気信号なだけ、とも思えたり。個我を含む個的な意識が存在するかは、あちらの次元に行ってみないとわかりません。

この世にいる間は、目指すは大仏さんのような穏やかで静寂な感じ。

ありがとうございました。

03日記精神世界
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精神ぷらりたび(前題:海外ぷらりたび)

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